漢方で整う、心と体。岡山市・倉敷市・瀬戸内市・玉野市・津山市で見つける“私らしい”健康習慣2025.06.25

はじめに
岡山県は、温暖な気候と自然に恵まれた土地柄で、古くから「健康志向」の高い地域として知られています。特に、岡山市・倉敷市・瀬戸内市・玉野市・津山市といった主要都市では、西洋医学と東洋医学の融合に注目が集まっており、漢方のニーズも年々高まっています。
本記事では、岡山県内の主要エリアにおける漢方の需要や活用事例、漢方を取り入れる際のポイントなどを交えて、漢方をもっと身近に感じられる内容をお届けします。
漢方とは?岡山でも注目される理由
漢方の基本的な考え方
漢方とは、古代中国に起源を持つ伝統医学の一つで、「人の体質」や「自然との調和」を重視する東洋医学の中心的な存在です。病気そのものではなく、「その人自身」を見て治療するのが特徴であり、未病(まだ病気になっていない状態)のケアにも力を発揮します。
岡山県で漢方が見直されている背景
岡山県は農業や漁業も盛んで、「自然と共に暮らす」文化が根付いています。その中で、薬に頼らず、自分の体を整える医療として、漢方が再評価されています。
また、コロナ禍をきっかけに「免疫力を高めたい」「疲れが取れない」「不安感が強い」といった理由で漢方を求める方が急増しました。現代人が抱える慢性疲労やストレス、冷え、便秘、不眠などにも漢方は相性が良く、副作用が少ないという点も人気の理由です。
地域別|岡山県内の漢方ニーズと傾向
岡山市:医療機関との併用型が主流に
岡山市は岡山大学病院など大規模医療機関が多く、西洋医学と漢方を併用する方が多い地域です。特に以下のようなニーズが目立ちます。
- 女性の更年期障害や月経トラブル
- がん治療中の体力維持
- アトピーやアレルギーなど慢性症状
市内には漢方専門医や漢方薬局が点在しており、処方箋に基づいた本格的な漢方相談が可能です。
倉敷市:ストレスケアと美容漢方が人気
観光都市・倉敷では、美容やメンタルケアに特化した漢方需要が高まっています。
- 肌荒れ・ニキビ・シミなど美容目的
- 仕事・育児によるストレス、不眠
- 体質改善によるダイエット
カフェ併設の薬膳カフェや自然派漢方の取り扱い店も多く、若い世代の女性にも親しまれているのが特徴です。
瀬戸内市:高齢者向けの体力回復漢方
漁業や農業が盛んな瀬戸内市では、体力の低下・慢性疲労に悩む高齢者層が漢方を活用しています。近年では「フレイル(加齢による虚弱状態)」への関心も高まり、以下のような症状で漢方相談が増加。
- 足腰の衰え
- 食欲不振や便秘
- 夜間頻尿や眠りの浅さ
地域密着型のサービス
瀬戸内市の一部薬局では、訪問による漢方カウンセリングや電話相談も行っており、高齢者にも利用しやすい環境が整っています。
玉野市:海辺の生活に伴う冷え・関節痛対策
玉野市は瀬戸内海に面し、海風や湿気の多い環境から、関節痛や冷え性に悩む人が多いのが特徴です。漢方では「寒湿(かんしつ)」の影響を排除する考えがあり、以下の症状への対応が人気です。
- 手足の冷え、むくみ
- 腰痛、膝痛、肩こり
- 天気痛、気象病
「薬膳教室」「セルフお灸体験」など、暮らしに漢方を取り入れる教室も開催されています。
津山市:慢性疾患・生活習慣病と向き合う漢方需要
山間部の多い津山市では、生活習慣病や慢性疾患に対して、食事や体質改善の一環として漢方を取り入れる方が増えています。
- 高血圧・高脂血症・糖尿病
- 慢性胃炎・逆流性食道炎
- 肥満と体質改善
医師が常駐する漢方クリニックもあり、西洋薬と併用する「統合医療」の実践例も見られます。
岡山で漢方を始めるための3ステップ
自分の体質を知ることから
漢方では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスを重視します。まずは、自分がどの体質に当てはまるかをチェックすることが大切です。
専門家に相談する
自己判断で市販の漢方薬を選ぶと効果が出づらいことも。できる限り、漢方薬局や漢方医師にカウンセリングを受けることをおすすめします。岡山市・倉敷市など都市部には専門資格を持つスタッフが常駐している薬局も多くあります。
継続的なケアで変化を実感
漢方は即効性よりも継続による体質改善が重視されます。食事・睡眠・生活習慣も合わせて見直し、2~3ヶ月のスパンでの変化を見るようにしましょう。
漢方と食養生:岡山の食材と相性抜群
岡山の地元食材には、漢方的にも優れた効能を持つものが多くあります。例えば:
- 桃・ぶどう:潤いを与え、美肌に
- 黄ニラ・レンコン:肺や胃腸を補う
- 里芋・大根:消化を助け、むくみにも良い
これらを活かした「薬膳レシピ」や「旬の食材活用術」も、岡山市や倉敷市のカルチャー教室で学ぶことができます。
まとめ:自然と調和した「漢方のある暮らし」を岡山で
岡山市・倉敷市・瀬戸内市・玉野市・津山市と、各エリアの特徴に合わせて漢方の活用法は異なりますが、共通して言えるのは「自分の体と向き合うための手段」として漢方が非常に有効だということです。
現代の忙しい生活の中で、自然とつながりながら健康を守る方法としての漢方は、今後さらに需要が高まっていくでしょう。岡山の豊かな自然と、地域の専門家たちの知識を生かして、あなたも“漢方のある暮らし”を始めてみませんか?
この記事が、あなたの健康と心身のバランスを整えるきっかけになれば幸いです。
【執筆者プロフィール】
服部 雄志(国際中医師/漢方専門家)
漢方薬に関する豊富な知識と経験を持ち、不妊治療における漢方相談を多数手がける。
経済的な負担や精神的なストレスを抱える方々に寄り添い、希望を与えるサポートを行っている。
妊活・不妊治療に関する情報発信を行うライター。読者に寄り添った記事を心がけている。
著書に『母になるために大切にしたい妊活の習慣』(WAVE出版)がある。
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