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不妊治療中の流産のつらさを乗り越えるために|漢方という選択肢2025.03.29

不妊治療中の流産のつらさを乗り越えるために|漢方という選択肢

こんにちは!
命のリレー・ナビゲーター、服部雄志です

すべての妊娠が出産につながれば、それは幸せなことです
しかし現実には流産という結果になることもあり、しかも決して珍しいことではありません
そこで今回は「流産のつらさと漢方」にフォーカスした記事を書いていこうと思います

1. 不妊治療中の流産は特に心に深く残る

不妊治療を経てやっと授かった命を失うことは、言葉にできないほどの悲しみを伴います
長い治療の末に妊娠が叶ったものの、流産という結果に直面すると、
「どうして自分だけ」「もう一度妊娠できるのだろうか」といった不安にさいなまれることも少なくありません

流産後のケアには、心の回復と同時に、体の回復も必要とされます
一般的な不妊治療では、ホルモン補充や子宮環境の調整が行われますが、
近年、漢方を併用することで妊娠しやすい体づくりをサポートできると注目されています

2. 不妊治療中の流産後に起こる体と心の変化

流産後の女性の体にはさまざまな変化が起こります
以下の表にまとめました

影響の種類主な症状不妊治療への影響対策
身体的影響ホルモンバランスの乱れ、生理周期の不安定、貧血、冷え性排卵障害、子宮環境の悪化適度な運動、栄養バランスの取れた食事、漢方の活用
精神的影響抑うつ、不安感、焦燥感、罪悪感ストレスによるホルモン分泌の低下心理カウンセリング、リラックスできる環境作り、パートナーとのコミュニケーション

不妊治療中の流産は、単なる身体的なダメージだけでなく、治療へのモチベーションの低下や将来への不安を増幅させる要因にもなります
そのため、次の妊娠に向けて適切なケアを行うことが求められます

3. 漢方ができること

漢方では、「気(エネルギー)」「血(血液)」「水(体液)」のバランスを整えることが重要視されます
流産後に適した漢方の考え方には、以下のようなものがあります

  • 気を補う(補気):流産による疲労や倦怠感を回復し、卵巣の機能を向上
  • 血を補う(補血):貧血や血行不良を改善し、子宮の状態を整える
  • 体を温める(温補):冷え性を改善し、妊娠しやすい環境を作る

具体的に推奨される、代表的な漢方の例を挙げます

漢方の種類効果不妊治療へのメリット
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)血流を改善し、冷えや生理不順の改善卵巣機能を高め、排卵を促進
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)ホルモンバランスを整え、子宮環境を改善着床しやすい状態を作る
四物湯(しもつとう)貧血や血行不良を改善し、子宮の回復を促進内膜を厚くし、着床率を向上

あくまで一例としてですが、これらの漢方は、流産後の体質改善に役立ちます
不妊治療の一環として漢方を取り入れることで、より妊娠しやすい状態を目指すことができます

4. 漢方と生活習慣の見直しで妊娠しやすい体へ

漢方の効果を最大限に活かすための土台づくりとして、生活習慣の見直しも重要です

(1) 食事の見直し

バランスの良い食事を心がけましょう。

  • 鉄分を多く含む食材(レバー、ほうれん草、ひじきなど)
  • 血流を良くする食材(ショウガ、ネギ、ニンニクなど)
  • 温かい飲み物(白湯、生姜湯、ハーブティーなど)

(2) ストレス管理

ストレスはホルモンバランスに悪影響を与えます
適度な運動や趣味の時間を取り入れ、リラックスすることが大切です

(3) 良質な睡眠

睡眠不足はホルモンバランスを乱す原因になります
できるだけ同じ時間に寝て、7時間以上の睡眠を確保するようにするなど、規則正しい生活リズムが重要です

5. まとめ:流産後のケアを大切にし、不妊治療を前向きに進めるために

不妊治療中の流産は、心身ともに大きな負担を伴いますが、適切なケアをすることで次の妊娠に向けた準備ができます
漢方を取り入れることで、体質を改善し、妊娠しやすい状態を作ることが可能です

妊活や流産後の体質改善に悩んでいる方は、一人で抱え込まずに専門家に相談することが大切です
漢方による体質改善を考えている方は、ぜひ一度専門家に相談してみてください

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執筆者情報

服部 雄志(国際中医師/漢方専門家)
妊活・不妊治療に関する情報発信を行うライター。読者に寄り添った記事を心がけている。
著書に『母になるために大切にしたい妊活の習慣』(WAVE出版)がある。



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