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ストレスが不妊治療に及ぼす影響2024.11.16

ストレスが不妊治療に及ぼす影響

こんにちは!
命のリレー・ナビゲーター、服部雄志です

不妊治療は、それ自体が大きなストレスとなることがあります
ストレスは私たちの心身に様々な影響を与えますが、なかでも性ホルモンを減少させることが注目されています
これにはHPA系(視床下部ー下垂体ー副腎系)というものが関わっています

一過性の適度なストレスであれば体にとっては「善玉」で、免疫を高めるように働きます
しかし継続して過度なストレスを受けると、今度は「悪玉」となって心身に良くない影響を及ぼし、
ホルモンバランスの乱れや冷え症などを招いて、不妊症の原因となることもあります

そこで今回はストレスと性ホルモンの関係を詳しく紹介しながら、
ストレスが不妊治療に及ぼす影響と、ストレスの管理法についてわかりやすく解説していきます!

・HPA系ってなんだろう?
「視床下部ー下垂体ー副腎系」のことで、私たちがストレスに対処するために働くシステムです
まず、ストレスを感じると脳の視床下部が活性化して、CRHというホルモンが分泌されます
このホルモンが下垂体に作用して、今度はACTHというホルモンを分泌します
ACTHが副腎に達すると、コルチゾールというストレスに対応するホルモンの分泌が促されます
このようにして一時的にコルチゾールが分泌されるのは構わないのですが、
長期的となると悪影響を及ぼす可能性が高くなり、不妊症のリスクにもつながる可能性があります

・慢性的なストレスと性ホルモンの関係
コルチゾールが過剰に分泌されると性ホルモンにも影響が及ぶようになりますが、
これは上記のHPA系と性ホルモンの分泌システムに深い関係があるからです
まず、コルチゾールはコレステロールから生成されますが、コレステロールは性ホルモンの材料でもあります
つまり継続的なストレスによってコルチゾールが優先的に生成されてしまうと、
性ホルモンの材料が不足してしまうため、性ホルモンの分泌が減少してしまうというわけです

他方、過度なストレスでHPA系が活性化すると、HPG軸(視床下部ー下垂体ー性腺軸)の働きが抑制されます
そのため、性ホルモンの分泌量が減少してしまって、卵子や精子に悪影響を及ぼす可能性があります

・ストレス管理の重要性
このように、継続的なストレスを「どう受け流すか」というストレス管理は、不妊治療を続けるうえで大きな課題となります
そこでまず実践していただきたいのは深呼吸です
焦りや不安があると、誰しも呼吸が浅くなるものですが、これでは良くないループにハマってしまいます
ヨガに通うのも悪くありませんが、ちょっと足を延ばして自然に囲まれた環境で深呼吸をするのも妊活の一つです

また会話ができる程度の適度な有酸素運動は、ストレスホルモンを減少させる効果があります
パートナーと時間を合わせて近所まで歩いて買い物に出かける…これも良い方法ですね

そして専門家に相談することもお勧めです
妊活や不妊治療に対して知識と理解がある専門家と話をすることは、心理的な負担軽減に大きな役割を果たします
話すことで感情の整理がつき、思考や考えがまとまりやすくなるという効果も期待できます

最後に食事です
「身体に良いものを作らなくちゃ!」と頑張り過ぎては、それ自体がストレスとなり、本末転倒です
ここはシンプルに、「命をたくさん食べる」ことを意識しましょう
牛一頭はとても食べられませんが、シシャモでしたら楽勝ですよね…ですが一つの命であることには変わりないのです

・まとめとして
HPA系やHPG軸などの言葉を覚える必要はありませんが、ストレスと性ホルモンの関係は押さえておきましょう
ストレスをいかにコントロールしていくか、ここは妊活をしていく上でとても重要です
ご紹介したようなストレスの管理法を実践したり、漢方やサプリを利用したりすることで、
ストレスをゼロにできなくても、レジリエンスを高めることは可能ですから、手軽なことから始めてみてください

上手にストレスをコントロールして、軽やかに妊活を進めることで、あなた達のもとに子宝が授かることを心から願っております



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